拙宅の日産サファリに関する雑記帳(サファリブログ)

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help RSS TB48DEエンジン冷却水(LLC)交換後のケア

<<   作成日時 : 2007/09/17 15:26   >>

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今回の車検でエンジン冷却水(LLC)の交換をお願いしました。実はTB48DEエンジン搭載車は構造上の理由により、他のクルマと違ったケアが必要です。今回はそのことについて、ご紹介します。

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 まず、TB48DEエンジン搭載車の構造上の特徴についてご紹介します。

上記の画像をクリックすると別ウィンドウで大きな画像を表示しますので、ご利用下さい。

 この画像で注目いただきたいのは、画像下側のラジエータの上部(アッパータンク)付近です。
 ラジエータアッパータンクを超えてラジエータファンシュラウド(ファンの覆い)があります。そして、エンジンはそれよりも背が高いことにご注目ください。エンジン冷却水の循環経路で一番高いところにあるのは、スロットルバルブを凍結させないための配管で、エンジンの上部にあります。つまり、TB48DEエンジンではラジエータ上部にある「ラジエータキャップ」というフタよりもエンジンの背が高いという特徴があるのです。世界のマーケットで競合車ランクル100よりも出力のあるエンジンとするためにボアやストロークを大きくしたTB48DEエンジンは、広いサファリのエンジンルームに収めても、かなり大きなエンジンなんですね。このため、TB48DEエンジンの冷却水(LLC)を交換したときに、冷却水のエアー抜きがし辛いという構造的特徴があるのです。
 このため、TB48DEエンジンでは『加圧式リザーバタンク』という空気抜き用のリザーバタンクがエンジン右側(車両の進行方向に向かって”右側”という意味なので、画像では左側)にあります。このタンクは冷却水循環経路で一番上部になるように取り付けられています。
 ただ、この加圧式リザーバタンクは流路のエアーが集まる場所なので、きちんと満水になっていないと大気開放型リザーバタンクから水が補水されないことになってしまうのです。(^^;つまり、エンジン冷却水交換を行った後は、マメに確認して加圧式リザーバタンクの水が減っていないかを確認して補水してやる必要があるんです。

 余談になりますが、冷却水を抜くとき以外は加圧式リザーバタンクとラジエータキャップを同時に外してはいけません。もし同時に外すと低いラジエータキャップ側から冷却水が飛び出します。実は約3年前の納車翌日にエンジンが冷えているときに私はこれを誤って行ってしまいました。ラジエータキャップを外した途端に水柱が立ち上がりました(^^;エンジンが冷えているときはLLC入り冷却水を浴びる程度で済みますが、エンジンが熱いときにこれを行うと熱湯を浴びて大やけどすること必至です。くれぐれもお気を付けください。素人がエンジン関係を触るときはエンジンが冷えてからという鉄則をくれぐれもお忘れなきよう、お気を付けください。

 大気開放されているリザーバタンクは車両左側ヘッドライト裏にあり、冷却水の量についてはここで確認しなさいと説明書には記載されています。

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ところが、これには「加圧式リザーバタンクには満タンに冷却水が入っていること」という前提があります。エンジン冷却水がエンジンやエアコンヒーターコアなどを駆けめぐる際にエアが混入していると、「加圧式リザーバタンク」にこれらのエアーが集まる構造となっています。今回のようにエンジン冷却水(LLC)を交換した場合、一度エンジン冷却水を抜き去っているため、冷却水にエアーが混入しています。冷却水の水温が上がると冷却水に含まれるエアーの温度も上がって膨張して圧力が高くなり、加圧式リザーバタンクキャップのバルブを押し上げて大気開放されているリザーバタンクへ冷却水を押し出します。このため、きちんと量を合わせてある大気開放型リザーバタンクの水量がMAXラインを超えた状態となります。

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 これはエンジン冷却水回路に混入したエアーが抜けている証拠なので、これを取り立ててクレームするようなものではありません。構造上、こういう状態になってしまうのです。エンジンが冷えてから加圧式リザーバタンクキャップを外せば、こちらはすこし”空き”がある状態になっています。この状態になったら、大気開放型リザーバタンクにオーバーフローしている冷却水をホースなどで少々抜いて、こちらの加圧型リザーバタンクに補給して満杯になるようにしてあげます。もし冷却水が足りないときは水道水を足してあげても大丈夫です。

 この作業を数回行えば、概ね冷却水の補充は完了します。ただ、加圧式リザーバタンクが”満水”状態になるようにするには、「遠出」、つまりエンジンが暖まった状態で長く走るようなロングドライブが必要なのです。

 加圧式リザーバタンクと大気開放型リザーバタンクとを繋ぐ配管内に入っているエアーがあるので、これを排除するためには、エンジン冷却水が十分に暖まった状態で数時間ほど走ると、温められて蒸気になった冷却水がリザーバタンク間のホースを伝って大気開放型リザーバタンクに押し出されます。このときにリザーバタンク間のホース内のエアーも大気開放型リザーバタンクへ押し出されます。
 この状態のあとにエンジンが冷えるとエンジン冷却水回路と加圧式リザーバタンクに負圧が発生します。この負圧によって大気開放型リザーバタンクに溜められている冷却水が吸い込まれて加圧式リザーバタンクとリザーバタンクを繋ぐホース内が冷却水で満たされた状態になります。
 こういう状態になったら、次のエンジン冷却水の交換までは大気開放型リザーバタンクの水量を確認すれば良いです。

 さて、つらつらと書きましたが、要はエンジン冷却水のエアー抜きがキチンとできていないのでこういうことになるわけです。じゃぁ、きちんとした手順で冷却水を入れるとは、どういう作業なのかを、ご紹介します。

 TB48DEエンジンには、エアー抜きプラグが2箇所、リアヒーター付きの場合は3箇所ほどあります。
 1.インテークマニホールド脇(エンジンルーム)
 2.エアコン用温水配管(エンジンルーム)
 3.リアヒーター(運転席下のボディ)

まず、インテークマニホールド脇のエンジン冷却水エアー抜きプラグの画像です。
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つぎにエアコン用温水配管のエアー抜きプラグです。エンジン冷却水回路のなかで、加圧式リザーバタンクキャップに次いで高い位置にあるプラグです。
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良く分からないと思うので、ちょっと近づいた画像です。
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おわかり頂けますでしょうか?
反対側から撮るとこんな感じです。
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この画像を見ても分からない場合は、実車でご確認下さい(^^;

最後は、リアヒーターのエアー抜きプラグです。
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このプラグはボディにあります。運転席の下辺り、フレームの脇あたりで温水配管らしきものを探すと簡単に見つかると思います。

 エンジン冷却水を抜いたエンジンに冷却水を入れる際は、まず上記3つのエアー抜きプラグと、ラジエータキャップ、加圧式リザーバタンクのキャップを外します。
 加圧式リザーバタンクから注水を行います。注水する速度は、『やかんで水を注ぐ程度』の2L/分程度です。
 注水途中でプラグから水が漏れます。(先ずは一番下にあるリアヒーターのプラグ)水が漏れたら水漏れしたプラグを取り付けます。そして、注水を続けます。
 次に水漏れするのはラジエータキャップです。注水を一旦止めてバルブがないキャップをラジエータに取り付けます。そして、注水を再開します。
 次に水漏れするのはインテークマニホールドのプラグです。ここにプラグを取り付けて注水を続けます。
 最後に水漏れするのは、温水配管のプラグです。ここも水漏れしたら、プラグを取り付けます。
 加圧式リザーバタンクを満水まで入れて、本体側の注水は終わりです。圧力調整バルブがあるキャップを加圧式リザーバタンクに取り付けます

注水が終わったら、サーモスタットが開弁するまでアイドル回転で温め、サーモスタット開弁確認後に3,000rpmで10秒間の空ぶかしを水温上がりすぎに気をつけて数回行います。
 エンジンを停止してエンジン冷機状態(水温50℃以下)になるのを待ちます。そして、加圧式リザーバタンクのキャップを外して冷却水の液面を確認します。液面が下がっている場合は、加圧式リザーバタンクに満水まで補給して、「エンジンをサーモスタット開弁までアイドリングで確認」以降の作業をくりかえし、加圧式リザーバタンクの液面が下がらなくなるまで行います。

 上記の状態になったら、大気開放型リザーバタンクのMAXレベルまで冷却水を入れます。

仕上げの確認として、温水回路にエアーが入っていないことを確認するために、エアコンをフルHOT/フルCOLDにして流水音がヒーターコアから聞こえないことを確認します。

と、けっこう大変なんですよね。(^^;

そもそも日産でも一番大きい「TB48DEエンジン」を暖機・空ぶかし→冷機・確認、NGなら暖機・空ぶかし→冷機・確認を繰り返せって、けっこうな時間が必要です。確認しても遠出したら加圧式リザーバタンクの液面が下がるのは、自然なことだとおもいます。

 というわけで、我が家では冷却水の交換をお願いした際の補水については、DIYで再調整することにしているのでありました。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
最近ではラジエターの小型化によって加圧式が増えている、というか主流になりつつあるらしいのですけど、サファリまでもが加圧式になっていたとは気がつきませんでした。確かにコレは面倒な作業ですね。
冷却水にエアが入って同じ位置で常にキャビテーションを起すと、最悪ブロックが削られる事もあるそうです。
エア抜きは大切な作業ですね。

くみちょ
2007/09/18 08:18
くみちょさん、コメントありがとうございます。
サファリの場合、TB48DEでも在来型ですよ。ただ、通常はラジエータキャップの位置で空気抜きが出来るよう冷却水回路の最上部になるのですが、TB48DEエンジンの背が高いために、エアー抜き用のタンクが増設されているだけです。高い位置にリザーバタンクを置くことによって、エアー抜きを確実に行い、キャビテーションによる弊害を低減していると、新車解説書には書かれていました。
 エアー抜き、なかなか大切な作業なのですが、普通のオーナーはこの事実を知らないだろうなぁ、と思う次第であります。
 エンジン脇のリザーバタンクは圧力に耐えるために、中がよく見えないのですよ。このタンクは満水でなければいけないのですが、満水か否かはフタを開けないと判らないんです。もうちょっと工夫して欲しい点です。
TB42やTD42なら、普通のケアで良いので、やっぱり「名機」ですね。
nakajin
2007/09/18 20:33
普通のオーナー代表です。
私に限らず殆どのユーザーが知らない分野でしょうけど、ディーラーのサービスはちゃんと理解しているんでしょうかね? その辺りが不安になってきました。。。
本日、納車後3度目のエンジンオイル交換でドック入りしますので、とぼけて「エアー抜きってどうやるの?」って聞いてみようかなぁ。納車から120日目で17,000km超で、確実に年間5万キロペースを維持してます〜。
・・・年10回分のオイル交換費用がキツイなぁ。。。
B.K
2007/09/21 08:19
B.Kさん、コメントありがとうございます。
「冷却水のエアー抜き」なんて、普通はあまり気にしないですよね。ちょっと難があるというか癖があるエンジンですね。
ディーラーに行く前のエンジン冷えているときに、加圧式リザーバタンクの液量を見て減っていたら、ディーラーに言って補水して貰えば、問題ないですよ。
 納車120日目で17,000km超は凄いですね。B.Kさんの場合、ロングドライブが多いですから、拙宅サファリ2号よりも確実にクルマの傷みは少ないですね。
 ほぼ一ヶ月に一回の頻度のオイル交換というのは、なかなか凄いかも。ペール缶でまとめ買いしてもペイしそうですね。チョイ乗り主体で年1回エンジンオイル交換するよりも、毎月のようにエンジンオイル交換する使い方の方が、機械にとっては都合がよい使い方だと思います。
nakajin
2007/09/22 17:51
素人オーナー代表です。
冷却水のエア抜きなんて全く気にした事ありませんでした。エア混入が無くてもキャビテーションは起こりえますしね。ワタシもショップにお任せなメンテ時にちょこっと聞いてみようかな・・
pielle
2007/09/22 19:16
pielleさん、コメントありがとうございます。
加圧式リザーバタンクはエンジン冷却水のエアー抜きをして、泡(キャビテーション)によるトラブルを防止するために設けられたものです。
 エンジン冷却水がきちんと「充填」されていれば、気にする必要はないですが、『LLC交換』という再充填作業が行われたあとは、エアーが抜けるまで注意した方が良いです。
 というわけで、冷却水交換した後は、ショップやディーラーに「ちょっとエンジン脇のリザーバの冷却水も見ておいてね!」と一声掛けましょう。
nakajin
2007/09/23 09:11

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